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レコーディングの準備について

更新日:2020年9月16日

レコーディングの前に、準備しておくことで、よりスムーズに進められる

ポイントをいくつかご紹介します。


実際にレコーディングのご依頼を受けて、よく聞かれることも多いので、

参考にして頂けたらと思います。(どれも当たり前のことではありますが、あくまで知らない、分からない人に向けて書いてみます)


●プリプロ音源を用意する

プリプロ音源、と聞いてもあまりピンとこない方もいるかもしれません。


プリプロ音源とは、プリプロダクションの略で、レコーディングする楽曲を

仮録音した音源のことを言います。


スタジオの常設マイクで練習を録った音ではなく、実際にDAWやマルチトラックMTR

などで録音して、楽曲のアレンジや、必要なパート、コーラスなどをきちんと

確認して、エンジニアへ渡すことで、曲のイメージやサウンドが伝えやすくなります。


また、始めのパート(ドラムが多いかと思いますが)を録る時に、クリックだけを聴いて演奏するよりも演奏しやすいですし、音作りもしやすくなります。


●歌詞カード、構成表、BPMなどを用意する

ドラムやベースのレコーディングをしていて、


「Bメロから録り直したいです」

「サビを聞かせてください」


このような時に、構成表などがないとリズムだけではブロックが分からず、頭出しに時間がかかってしまいます。


あらかじめ、

「Intro(8小節) - 1A(16小節) - 1B(8小節) - 1サビ(16小節) - ...」

というような構成表を作っておくことで、エンジニアとの意思の疎通がスムーズに

なります。


BPMはクリックのテンポを合わせるのに必要です。


歌詞カードは、ボーカルのレコーディングの際、リテイクなどの箇所を歌詞で

確認できるようになります。


エンジニアは歌詞カードに小節数を書き込んで使うことも多いので、

できればプリントアウトして持参すると良いと思います。それと、繰り返しの部分を省略しない、ある程度余白を空けておくことも細かいですがポイントです。


●コーラスパートの音程、入れる箇所を決めておく

当たり前のことですが、メインボーカルまで録った後になって、コーラスの音程や

箇所を考え始めるケースですがたまにあります。


もちろん、すぐにできる方もいますが、練習できていないために

ハモりのラインが取れなかったり、

録ってからやっぱりここはいらないかも、となると、不必要な時間がかかります。


予算や日程を十分に取っておいて、楽曲アレンジなども並行して進めるようなプランを

作っている場合以外は、事前に考えて練習しておきましょう。


●スタジオの機材や部屋の確認をする

普段、リハスタで使っているアンプがなかったり、バンドでせーので録りたくても

ブースが一つで狭かったりすることがあります。


常設ドラムセットのサイズやシンバルの種類、ギターアンプの種類、ブースの数と

広さは、あらかじめスタジオHPなどで確認しておき、使用機材や録り方などをエンジニアと相談して決めておきましょう。


●楽器の調整をしておく

レコーディングまでに、使用する楽器の調整をしておきましょう。


きちんと調整できていないと、

・オクターブピッチが合っていなくてハイポジションになるとずれる

・ナットが減っていて弦がビビる

・リハでは気づかなかったノイズが乗る

などということもあります。


さらに、当日に弦が切れて買いに行く(たまにあります。汗)、ケーブルが足りない、

専用のアダプターを忘れるなどもないように、

準備表を作っておいて、予備の予備まできちんとチェックしておくのが良いと思います。


ボーカリストは大丈夫と思ったそこのあなた、喉の状態をベストにキープするために、

無駄にベラベラ喋らない、喉をあたためておく、乾燥に注意するというのも

とても重要です。


楽器は気合さえあれば何度でもトライできますが、ボーカルは人によって録れるテイクに

限界があります。何度も録り直しているうちに声が変わって繋がりが悪くなったり、

高音が出なくなったりしますので、特に注意が必要です。


●進行表(タイムテーブル)を作っておく

当日の入り時間、セッティングやバラし時間も含めて、当日の進行プランを作りましょう。


レコーディングの場合、実際に録り始めるまでに、バンドの持ち込み機材のセッティング、

スタジオ機材のセッティング、ドラムのチューニング、ドラムのマイキングなどで、1〜2時間くらいはかかることが多いと思います。


ブースが一つのスタジオの場合は、ドラムを録って、ベースを録る前にバラしたり、必要な場合はリズムのズレをある程度修正したりなど、パート間でも時間が必要になります。


また、時間内にミックスダウンまでのプランの場合は、手直しや確認の時間も必要です。


当日の流れや、起こりうる可能性をイメージして、タイムテーブルを作っておくことで、

無理のないスケジュールでレコーディングを進めることができます。


●料金を確認する

やはり、お金の話はしにくいと思いますが、始めにクリアにしておくことで、

その後のやり取りなどもスムーズに進みますし、余計なねじれも生まれません。


レコーディング当日に支払う料金は、主に、

・スタジオ料金

・エンジニア料金


後日に、

・ミックスダウン料金

・マスタリング料金

が別途で必要となります。


それから、料金は税込か税抜かというのも確認しておきましょう。


●モバイルHDDなどストレージを用意する

打ち込み音源やクリック、参考音源などの受け渡しの際に、さらに、

レコーディングが終わったあとに、ラフミックスなどを持ち帰る際に、

HDDなどのストレージを持ち込んでおくのが便利です。


また、多くのレコーディングスタジオではProToolsが使用されます。

自宅でもProToolsを使用されているのであれば、セッションデータごと持ち込むと

音量感の調整など、意思の疎通が早いこともあります。

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こうやって注意点をたくさん書いていると、大変そうに見えますが、

当日に予期せぬトラブルなどで時間を取られてしまう方が大変です。


事前にできることは事前にやっておいて、録音当日はできるだけ音に

集中できる環境を作りましょう。


読んでいて気になることや、分からないことなどがあれば、お気軽にコメント、

またはご連絡ください。


これからのレコーディングにおいて、

少しでも参考になることがありましたら幸いです。


 

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