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執筆者の写真Yuuki Hara

DDPについて

更新日:2020年9月16日

DDP


というワードを聞いたことがありますか?


このDDPというのは、CDプレスの時に、プレス工場に納品する

データ形式なのですが、あまり解説などがなく、理解できていない

方も多いようなので、今回は少しまとめてみようと思います。


以前は、CDプレスの時には、PMCD(プリマスターCD)など、

CD-Rに音源ファイルを記録したものを納品するのが主流でした。


現在は、それに加えて、DDPという形式で納品するケースが多く

なっています。


DDPとは、Disc Description Protocol 2.0 規格のことで、マスタリング済みの

音源を、音質変化、劣化することなく、プレス製作できることが最大の

メリットとされています。


今ではstudio one、wavelabなど、多くのソフトでDDPデータを作成することが

できるようになりました。が、仕組みを理解できていないまま作成して、

プレスでエラーが出たりしたという話も聞きます。


DDPを作成すると、DDPID、DDPMSなど、いくつかのデータファイルが作られます。

ここでできるデータは、作成するソフトによって違うようです。

おおまかには、音自体に関するものと、CD-TEXTなど情報を埋め込むものに

なります。


CD-TEXTには、日本語入力もできますが、それによるトラブルも多いため、

弊社では基本的にはテキストデータは含めないようにしています。

どうしてもCD-TEXT情報を入れたい場合は、直接プレス業者にお願いする方が

安全です。


それから、DDPは専用の読み込みソフトがないと開けないため、確認ができません。

弊社ではSteinbergが無料配布しているDDP PLAYERを使用して頂き、確認をお願いしております。

それがそれが難しい場合は、DDPを納品する際に、作成したDDPから抽出、作成したオーディオデータを一緒に送って確認して頂くようにしています。


このあたりが、DDPに関する基本的なお話しです。


DDPは記録媒体による音質変化、劣化が少ないとなっていますが、エンジニアに

よっては、DDPよりも、PMCDの方が音質が良いという方もいらっしゃいます。


高品質なディスクライター、太陽誘電などの高品質なメディアを使用することで、

良いマスターを作成することはできると思います。


それと、DDPは記録媒体に依存はしませんが、作成するソフトによる音質の

違いというのはあるように思います。


DAWにしても、同じオーディオを再生しても質感が変わるように、DDPにも

それがあるため、必ずしもDDPが一番良い、とも言えないのかもしれません。


今回はDDPに関する内容で書いてみました。


マスタリングを依頼する際や、プレス工場へ納品する際など、少しでも

参考になればと思います。


弊社では、マスタリングの他に、DDPマスターのみの製作も行っていますので、

CDプレスの際にお困りの場合は、ぜひお気軽にご相談ください。


 

SHOGIN ENGINEERINGではオンラインミックスダウン、マスタリングをはじめ、レコーディング、ナレーションなどの整音作業、ピッチ補正、MVやトレイラー映像制作、楽曲アレンジ、ミックスダウンやマスタリングのプライベートレッスンなどを行っております。


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お気軽にどうぞ。


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