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  • Yuuki Hara

ミックスダウン時のやりとり、進め方

最終更新: 2019年12月18日

今回は、ミックスダウンを依頼した時の、エンジニアとアーティストの間の

スムーズな意思の疎通と進行について書いてみたいと思います。

弊社の場合、レコーディングから引き受けるパターンと、ミックスダウンのみ、

マスタリングのみといったパターンがあります。


前者の場合は、レコーディング前に、最終的な音源の仕上がりについて、

参考音源なども交えながら相談させていただくようにしています。


そのため、録り音から完成イメージに近づけることができるため、レコーディング中も

完成形をイメージしながら音決めを行います。


レコーディングが終われば、ラフミックスを作成してお送りし、これを聴きながら

さらにどうしていきたいか要望を伺いつつ、ミックスに入ります。


後者の場合は、すでにレコーディング済みの素材データをお送り頂いて、

同時にご要望をお伺いして、共通の完成イメージを作ってからミックスに入ります。


ここからは、ミックスダウンのやりとりにおいて、具体的に大事なポイントに

ついてまとめます。


1. バンドメンバー間で音源の完成イメージをきちんと話し合う

当たり前のことですが、意外とできていないポイントです。


メンバーによって言っていることが全然違ったり、サウンドの方向性がバラバラだったり

することもあります。


エンジニアにイメージを伝える前に、バンド内でこういう音にしたい、という

方向性を話し合って、実際に言葉にしてみることをオススメします。


2. 参考音源を用意する

理想のサウンドイメージについて、言葉で説明しきれていれば必要ありませんが、

具体的に誰々のこの曲、という実際の音源が用意した方が、より欲しい音のイメージが

伝わりやすいです。


ただ、エンジニアによっては、具体的な参考音源を用意されることを嫌う人もいますので

注意してください。(私はどちらでも大丈夫です。笑)


ここで注意するポイントは、完全にこの曲っぽくしたい、というのはやめましょう。

完コピが目標でサウンド含めてそうしたい、という狙いがあれば問題ありません。


完全に同じ音、というのは物理的にも不可能ですし、(エンジニアも燃えませんしw)

自分たちらしいオリジナリティを目指すことが大事です。


例えば、ドラムのサウンドはこういう感じ、歌の質感はこういう感じ、というように、

ピンポイントでサウンドについてのイメージを伝えるのは良いと思います。


この場合は、イメージを積み上げて、重なった時のイメージもしっかりと持つように

してみましょう。


音圧感や広がり感、歪み感なども、理想の音源があれば用意してみるのも良いと思います。


3. 定位の希望を伝える

音の配置、定位感も人それぞれ気持ち良いバランスが違います。


ドラマー側からの定位なのか、逆にオーディエンスから見た定位なのか、

バッキングギターは左の方が好きなど、希望があれば伝えましょう。


左右に広げたディストーションギターも、振り切るのか少し狭めるのかというのも、

結構ギタリストの好みがある場合も多いです。


たまにはモノラルミックスを狙ってみるのも面白いと思います。


4. ボーカルの音量感について

ロックバンドの場合と、歌ものポップスの場合では、最適なボーカルの音量感が

違います。


バンドサウンドと同じくらいの存在感でボーカルも出す、

オケよりも1歩前で大きく歌が出ている方が良い、

などという風に伝えると分かりやすいと思います。


5. リバーブ感について

ボーカルの音量感に続いて、リバーブ感も好みによる部分が大きいポイントです。


特にボーカルのリバーブ感は、

・歌がオケに馴染む程度

・リバーブの質感がはっきりわかるくらい

・ホールで歌っている感じ

と言った伝え方も良いと思います。


ミックスにおいて、リバーブを使わない曲というのはかなり少ないというくらい、

リバーブは重要です。


ちなみに、星野源さんのYELLOW DANCERというアルバムは、リバーブ、ディレイなしで

作られてます。エンジニアは渡辺省二郎さん。

腕に自信のあるバンドさんで、録りにある程度予算をかけられるのであれば、

ぜひトライしてみて欲しいサウンドです。(絶賛募集しております!笑)


6. ボーカルピッチの補正について

レコーディングしたボーカルやコーラスについて、ミックス依頼前に音程を修正するか

しないかを決めておきましょう。


ピッチ補正は考え方の難しいポイントではあります。


あくまで化粧、人前に出る(人に聴かせる)のに着飾る、おめかしする、最低限の

マナーという意見もありますし、

ピッチ補正は整形手術である、不自然なことである、という意見もあります。


ピッチはいじらないで欲しい、というボーカリストさんもいます。


個人的な意見としては、ピッチ補正自体には、善も悪もありません。

扱う側の意図と、狙い次第だと思います。


歌が下手なのを上手く聴かせようとして直す、レコーディングで時間短縮の為に

ある程度のトラックで録ったものを直す、というのはあまり気持ちよくありませんが、

しっかりと練習して、レコーディングでも可能な限りベストを尽くして録った歌であれば、

テクノロジーを使うことにも意味があるように思います。


逆に、しっかりと補正された歌ばかりが溢れかえってますし、多少ピッチも合ってなくとも

伝わる歌というのはあります。


意図的にケロらせるような、エフェクトとしてピッチをガチガチに直すのもテクニックです。


ちなみに、エンジニア(業者)により、ピッチ(タイミング)の補正は有料となっている場合が多いです。


7. 手直しの要望の出し方

立会いミックスの場合は、その場で一緒に進めていくので少ないですが、

オンラインミックスなどの場合は、一度仕上げたミックスが一発でOK!!というのは

ほとんどありません。あと少しこうして欲しい、など、要望を伝えて、何度かやりとりを

くり返し、最終的な完成となっていきます。


わかりやすい要望の出し方として、

・◯分◯秒あたりのギターを少し下げたい。

・2サビ「桜の散る季節〜」の「散る」の音量を上げて欲しい

など、具体的な箇所、直したいパートを指定しましょう。


また、どのパートが原因かわからないけれど気持ち悪い、という場合は、

どういうところが気持ち悪く感じるポイントなのかを伝えてみて、相談してみたら

良いと思います。こういう場合は、メールよりも、直接電話などで話す方が伝わりやすいかと思います。


ミックスの修正というのは、普通の感覚のエンジニアであれば当たり前のことなので、

気になることはきちんと伝えて、気持ちよく音源を仕上げていきましょう。


ただし、伝える時の言葉には注意が必要です。いくら当然としても、言い方次第で

怒ってしまう方もいます。(SNSで某エンジニアさんと喧嘩になったアーティストさん

の話を聞きましたが、言い方一つの問題だったようです)


あくまで人と人の関係なので、普通に話せば問題ありませんし、遠慮なく修正してもらいましょう。


今回はよくある内容や、受けていて気になったことについて書いてみました。


慣れないとなかなかやりとりで遠慮してしまったり、思ったように伝わらないことも

あると思います。

せっかくお金をかけて、大事に育てた曲を音源にきちんと残すのですし、

思った通りの、さらに思った以上のものにしていくためのサポートになれましたら幸いです。


SHOGIN ENGINEERINGではオンラインミックスダウン、マスタリングをはじめ、レコーディング、ナレーションなどの整音作業、ピッチ補正、MVやトレイラー映像制作、楽曲アレンジ、ミックスダウンやマスタリングのプライベートレッスンなどを行っております。


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