今回はボーカルミックスでいつも使っているプラグインと、その使い方について書いてみます。
●ALLOY2 / iZotope
少し古いプラグインですが、エキサイターをたまに使います。
目的としては、クリア過ぎるボーカルを馴染ませる用途です。
レコスタで真空管マイクやコンプなどで歪み感も含めてコントロールして録ったものであれば、あまり使いませんが、ミックスのみの場合など宅録ボーカルをオケに混ぜる時には歪み感が大事になってきます。
●AR-1 / Kush Audio
軽くコンプとして使うのと、こちらも歪み感と明るさをコントロールするのによく使います。
少し歪みが強いですが、ブレンド具合を調整したり、オーバーサンプリングを入れても印象が変えられます。
●1176LN Rev E / UAD-2
1176特有の癖はつきますが、個人的には好きなコンプです。
UAD-2では1176が5種類(Legacy含む)ありますが、このリビジョンはどっしりめな印象です。明るくしたい時はRev A、スムーズにしたい時はAEを使うことが多いです。
●Harrison 32C / UAD-2
これはボーカルの他にも、シンセやピアノなどでもよく使うEQです。
適度な歪みも付きますし、高域を持ち上げた時のかかり方が気持ち良いです。美味しいポイントをついた4バンドというところも使いやすいポイントです。
●Pro-Q3 / Fabfilter
ミックス後半での微調整で使ってます。色もつかず、またダイナミックEQとしても使えるので重宝します。
fabfilterは全般的に視認性も良く、軽いのも魅力です。
●Lexicon 224 / UAD-2
密度感があって、リバーブをしっかりと聴かせたい時に使ってます。
さらに綺麗な感じだと480Lも好きです。聴いたことのある感じの音になります。笑
●little microshift / soundtoys
少しだけワイド感をプラスするのにAUXトラックに挿して使います。
かけ過ぎるとシンセチックな音になるので、ほんの少しです。
●TAPE ECHO / T-RACKS
馴染ませる用途のディレイとして使ってます。EP34 / UAD-2と使い分けることが多いかな。
後段にEQを入れてローカットしてます。
●STUDER A800 / UAD-2
ボーカルをまとめたBUSトラックに入れて使います。
すでに歪み感が必要なければ入れません。
少し歌が前に出てくるようになって気持ち良い歪み感があります。
●SOLID BUS COMP / Native Instruments
こちらもボーカルBUSに入れて、声モノ全体を馴染ませるイメージです。
リダクションはほんのわずかにすることで、コンプレッションを感じさせないように馴染ませてます。
実際にミックスしたとある楽曲のボーカルトラックに挿していたプラグインをご紹介しました。
プラグインはあくまで欲しいサウンドを作る手段です。それぞれの歪みやかかり方、印象などをどんどん使ってみて覚えて、すぐに引き出せるようにしておくことがミックス上達、時間短縮につながります。
後日、また別のパートでも記事を書こうと思います。
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