レコーディングの進め方について①ドラム編
- Yuuki Hara
- 3月2日
- 読了時間: 5分
音源を作って配信リリースしたい、アルバムを作りたいなど、
いざレコーディングしようと思った時に、知ってるとちょっとタメになるような記事を
書いてみようと思います。
以前、「レコーディングの準備について」という記事も書いてますので、
重複してくるところもあるかもですが、合わせてお読みいただけると幸いです。
基本的なバンドレコーディングを想定して話を進めていきます。
■ドラム録り

一般的なバンド編成の楽曲の場合、ドラムから録り始めることが多いと思います。
もちろん例外もあります。
・ドラムセットの選択
レコーディングする楽曲に合わせて、どういうサウンドにしたいかを考えてドラムセットを決めます。手持ちのドラムセットを持ち込むか、スタジオにあるドラムセットをレンタルする形になるかと思います。
ドラムセットを選ぶところで、スタジオをどこにするかが重要になってきます。
持ち込める場合は問題ありませんが、スタジオにあるドラムセットを使用する場合は事前の確認が必須です。スタジオによっては、レンタル可能なドラムセットが数種類あって欲しい音に合わせて選べるところもあります。
・チューニング
使用するセットが決まれば、次はチューニングです。
ドラマーによってチューニングが上手い人もいますがそうではない人もいます。
チューニングには必ずしもこれが正解、というのはありませんが、すごく基本的なところでいえば、スネアを打つとタムがすごく共鳴する場合は抑えたり、余韻が長すぎないように調整したりします。
他にも、キックの中に毛布などを入れてミュートしたり、金物の響きをネジの締め具合や布などで抑えたり、楽曲に合わせてかなりできることがあります。
自信がない場合はドラムテックを入れるのが良いと思います。
そうすることで、ドラマーはプレイに専念することができます。
ドラムテックは曲に合わせてドラムセットのチューニング、キットの選定などをサポートしてくれます。また、演奏が長時間になってくると途中でチューニングが変わってきたりすることもあります。そういう時、プレイに集中している演奏者は気付きにくいときがあり、そういうタイミングで重宝されます。
また、録り音についてもエンジニアとプレイヤーの間でアドバイスしてもらえます。
エンジニアとしても、録り音に対して心配せずに済むので、よりレコーディングに専念できます。
・スタジオの音響
レコーディングするスタジオを選ぶもう一つのポイントとして、レコーディングブースの音響があります。
生音の楽器は特に部屋の音響によってサウンドが変わります。ドラムの場合はクローズドマイクの他に、ルームマイクを立てて部屋鳴りやアンビエンスを録音することでよりダイナミックなサウンドを得られます。
音響の良くないスタジオでありがちなのは、狭いブースで吸音材が壁一面に貼ってあるスタジオ。もちろん好みによっては良いと思いますが、響きがなくなりすぎてよく言えばタイト、逆に言うとつまらないドラムサウンドになりがちです。
・モニター調整
ドラムをレコーディングする場合、演奏者はヘッドホンから何を聴きながら演奏するか。
パートごとにレコーディングしていく場合、クリックを聞くことになります。
ただ、クリックのみを聞いて演奏するよりも、ベースやギター、ボーカルも聴きながら演奏した方が、より楽曲に合ったサウンド、プレイ、音色を判断しやすくなります。
うちではプロのミュージシャンもいますが、インディーズやアマチュアのバンドもよく
レコーディングします。特にアマチュアに多いのが、「プリプロをしていない」場合です。
プリプロとは、こちらの記事でも書きましたが、レコーディング本番の前に一度パートごとに実際に録音してみることを言います。
このプリプロを行った際に録音した仮の演奏を聴きながら、ドラムの録音から始めることがより良い音源作りの一つのポイントとなります。
モニターでは、キューボックスなどを使って、クリック、叩いているドラムの音、仮ベース、仮ギター、仮歌などの上モノをバランスよく聞くようにしましょう。
また、ドラムレコーディングではブレイクやシンバルの余韻などの隙間でヘッドホンからのクリック漏れが気になることがあります。イヤモニを使うことでクリック漏れの可能性をかなり下げられるのでオススメです。
少し長くなりそうなので、一旦ここまで。
続きも書いていきますのでよければまた読んでいただけると嬉しいです。
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