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  • Yuuki Hara

knit cap マルチトラックデータミックス解説 #3 メロディーとリズムトラックの音作り

最終更新: 2019年12月18日

こんにちは。レコーディングエンジニアの原です。 引き続き、ミックスダウン解説ブログとなります。



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knit cap マルチトラックデータミックス解説 Link #1 楽曲、ミュージシャン、機材紹介 #2 各素材について

#3 メロディーとリズムトラックの音作り

#4 ウワモノトラックの音作り

#5 仕上げについて

今回から実際のミックスの処理について、順を追って解説していきます。

最初にすることは、とりあえずキックをソロで出して…

ではなく、まずはボリュームとパンでバランスを作ります。各トラックの音を確認しながら、どういう風に仕上げていくかというイメージを作ります。

例えば、すっきりとタイトに仕上げたいな、そうするならキックはもう少しアタックが欲しいな、など、実際に録れている音と、イメージする音の誤差を確認していきます。

イメージしながら各トラックのバランスを作っていくと、どのトラックをどう処理していくと良いのかという明確なビジョンが見えてきて、音作りがスムーズに進みます。逆に言えば、ビジョンがないまま進めていくと最終的にどこかに無理が出てきたり、うまくいかない場合が多いです。

漫画で言うところのネーム、小説ならプロットを作るようなイメージです。 こうしておおまかに全体のバランスを取って、ある程度イメージができたら、トラックの処理に入ります。

の、前に、、

この曲のセンドで使用するエフェクトを先に書いておきます。今回はボーカル用に4つ、オケと全体用に6つのトラックを用意しました。

<ボーカル用センド>

ルームとプレートにfabfilter Pro-R、スラップディレイと広げる用にREPEATERを使用しています。上のトラックから順に、各設定はこちら。





次に、オケ、全体用のトラックです。

<オケ、全体用センド>


ルームとホールにはH-Reverb、プレートにEMT140、テンポディレイ(左右でタイムの違うディレイ)にSuperTap、4,8TディレイにH-Delayです。 こちらも上から順にそれぞれのプラグイン、設定はこちら。







それでは、今回は歌モノなので、ボーカルから手を加えていきます。

全体的に宅録で録られた音が多いので少しクリーン過ぎる印象があったので、少し質感を調整していきます。

<ボーカル1>

SLATE DIGITAL VMRのFG-76とLondonでプリとチューブの歪み感を加えて、EQで少し膨らんでいる帯域を抑え、2k,12kで輪郭を出します。

<ボーカル2>


さらに、UAD-2 LA-2、Neve1073、PULTEC EQP-1A、Fairchild 660で軽くコンプレッションしつつ質感を作ります。少しオーバーなくらいの歪み感ではありますが、今回の曲のノスタルジックな感じを出してます。

大まかに質感を作ったところで、土台となるドラム、ベースの音を作っていきます。

ドラムトラックを聴いたところ、スネアは太くは録れていたのですが、アタックの感じが弱かったので、EQで作るよりも自然という理由でTriggerでサンプルのスネアを足しました。

<キック>

キックはInとOutを一つのバスにまとめて処理しました。1176で少しピークを叩き、膨らんでいる帯域をカットして輪郭を出しました。

<スネア>

スネアも同様に、表、裏、トリガーの3つを一つのトラックにまとめて処理しました。

AROUSORで軽く叩き、ローを抑えつつアタック感を出しています。

各トラック個別に処理するよりも、バスでまとめて処理することで一つのキットとしての まとまりが出しやすいです。スネアのアタックやスナッピーの感じが欲しければ、ハイを上げるではなく、ボトムのトラックの音量を上げて調整します。

<タム>


タムも同様にステレオバスにまとめて処理します。トラックに金物なども音も入っていてぼやけてしまう印象があったので、Valley People dyna-miteでゲート処理しています。コンプはAROUSORで軽く叩き、Waves V-EQ4で輪郭をだしました。

少し古い印象のV-EQですが、荒く密度感が出る感じがタムに合う気がして割とよく使ってます。

<トップ>

今回、各マイクでふくよかさは十分拾えていたので、トップマイクはローをカットしてシンバルマイクに位置付けて処理しました。

1176で軽く歪みも足しつつ叩いてます。ライドを叩いた時にアタックが抜け過ぎてくるきらいがあったので、AE400で部分的に抑えています。

<ハイハット>

ハイハットも低域の濁りを考慮して今回はローカット、ザクッとした質感のみ強調してます。

<ドラムバス>

ドラムバスは質感調整にVCCとA-800、SHADOW HILLS MASTERING COMPRESSORで軽く叩いてEQP-1Aで上下の帯域を持ち上げてます。

<ドラムリバーブ>

ドラムバスからルームリバーブに軽く送っているのに加えて、スネア、タム、トップ、ハイハットにVERBSUITE CLASSICSで少し深みが出る程度に鳴りを足しています。

<ベース>

ベースにはAmpex ATR-102で太さを出し、LA-2A、api560でドラムセットとのバランスをとりました。少しDECAPITATORで歪ませて質感を揃えています。

普段からボーカル、ドラム、ベースで鳴らした時に、気持ちよく聴けるバランスというのを意識してます。音楽の三要素であるメロディー、リズムですね。もちろん演奏によるところは大きいのですが、ミックスでもグルーヴをより感じさせたいと思います。

ここにギターやキーボードなどの和音が加わって曲が仕上がっていきますが、

続きは次回。

次回はウワモノの処理について解説していきます。

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